Mogami Benibana

紅餅と谷地八幡宮

谷地八幡宮と最上紅花

谷地八幡宮例祭

鎮座地の河北町谷地は江戸時代には紅花の集積地となり、盛んに栽培されていました。紅餅へと加工された紅花は京都まで運ばれ、この地に莫大な富をもたらしました。

その財力を恐れた幕府は谷地八幡宮を中心に谷地八ヶ村を天領、秋元領、戸沢領に三分割して帰属させました。ときの英知はこの制度を利用して、三年に一度の当番制にし、谷地八幡宮祭典の一切を取り仕切らせました。現在でもその制度は引き継がれています。

 

林家舞楽

また、例祭(谷地どんがまつり)にて神前奉奏される「林家舞楽 」では、蘭陵王を代表する赤い舞楽装束の染料として紅花が用いられております。

平成30年には、「谷地八幡宮」と「林家舞楽」が日本遺産「山寺が支えた紅花文化」の構成文化財の指定を受けました。

 

紅花畑

谷地八幡宮の取り組み

人生儀礼

神社にとって赤は人生節目を彩る重要な色です。赤はお祝いの色であるとともに、魔除けの色として親しまれてきました。

谷地八幡宮は、地域の皆様の守り神として数多くのご家族の節目を見届けて参りました。現在、紅花の里の神社として、紅花を活かした節目のご祈祷を行い始めております。

 

紅餅作り

地域文化の継承と発信、人生儀礼での独自の彩りを添えられるように、町の生産者の方に協力いただき、紅花の花摘みと紅餅作りを行っております。

また令和5年より、日本遺産「山寺と紅花」推進協議会、DMC天童温泉と連携した『紅餅作りの体験ツアー」が始まりました。